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第1節 vs鹿島アントラーズ
カシマ

雪辱を晴らす舞台も2年連続の完敗。
試合巧者の前に3戦連続の零封。

J1 01節(2010.3.6 sat):小雨
@県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ21-00浦和レッズ
1-0
興梠
マルキーニョス
4分
85分


浦和レッズ (J1 01節 vs鹿島)
 エジミウソン 
 ポンテ 
セルヒオ柏木
   細貝 (68→達也) 阿部
宇賀神平川
    坪井 (83→原口)暢久
 山岸 


変革を掲げてスタートした2009年リーグ戦、舞台も相手も同じ試合で完敗を喫したレッズ。1年間のフィンケ体制継続によってどれほどチームとして完成してきたかを計るには願ってもないカード。さらには、去年最終節ではホームで、目の前で優勝を決められた屈辱を味わう。浦和に関わる全ての人はこの悔しさを胸に今日を迎えたに違いない。小雨が降り、気温も7度とコンディションは悪いが、レッズの成長を楽しみにアウェーゴール裏はあっという間に席が埋まる。


開始早々、左サイドで得たフリーキック。ポンテがファーに高いボールを入れると、ここに細貝が飛び込んでのヘディングシュート。しかし、レッズのオープニングシュートは惜しくも枠の外。逆にアントラーズ。レッズの右サイドでMF小笠原がボールを持つと、下がりながらの絶妙なクロスがニアサイドへ。オフサイドを狙ったレッズディフェンスはFW興梠に遅れながら坪井が付くのが精一杯。足先で押し込まれてしまい、僅か4分で失点。先制を許す。

追いつきたいレッズだが、パスは繋がるがなかなか前に進んでいくことができない。ディフェンスラインでのキープからアントラーズはプレスをかけてきてレッズのミスを狙う。その術中にはまるかのように、雨でぬれたピッチも影響してかレッズのパス回しにミスが多く、なかなかチャンスらしいチャンスをつかめない。19分にはポンテと柏木でチャンスを作るが、このシーンではエジミウソンがまったく動けず柏木の進路を塞いでしまい、苦し紛れのポンテのミドルは枠をはずす。先制されたことで浮き足立ったか、連携が上手くいかない。

23分には中央フリーでボールを受けた柏木が見事なミドルシュートを放ったが、惜しくもキーパーに弾かれてしまう。前半のレッズの決定機はここまで。アントラーズは中盤のプレスから速攻を狙ってくるかと思えば、前半終了が近づくにつれて上手くボールキープしながら上がってくる時間帯が増える。レッズも集中してディフェンスすることでピンチを迎えることはなかったが、何となくアントラーズのペースにはまったまま、リードされて前半を折り返すこととなる。


後半、メンバーを代えずに挑んだレッズの猛攻。阿部のドリブルシュートを引き金に、アントラーズ陣内へ押し込んでいく。51分にはエリア左からの柏木のクロスがブロックされたところを、ポンテがダイレクトボレー。惜しくもキーパー正面に。続くコーナーキックではポンテがグラウンダーで早いボールを入れ、暢久が右足であわせるも、これは枠を大きくそれてしまう。追いつこうという意思を前面に出すレッズがペースを握ったかに見えた。

しかし試合巧者のアントラーズは慌てない。中盤でのプレスを強めることでレッズの攻撃を遅らせ、押し込まれてもしっかりと守備のブロックができている。押し込んでいるレッズだが、危なくない程度に攻めさせられている感が漂う。相手エリア近くまで運ぶことはできても、チャンスらしいチャンスにはならない。打開したいレッズは細貝に代えて達也を投入。5分後に達也はエジミウソンが落としたボールをミドルで狙うが、これもキーパー正面に。

すると、次第に攻め続けていたレッズの足が止まり始める。全体の動きが弱くなり、ボールを持ってからパスを出す相手を探すように、プレー全体のスピードが落ちてしまう。こうなることがアントラーズの狙いだったのか。中盤でのプレスにかかりやすくなり、パスミスも目立って増えてきてしまう。アントラーズが攻める時間帯も増え、戦況は五分五分に。逆転を狙いたいフィンケ監督は坪井を下げて原口を投入。阿部がセンターバックに下がり柏木がボランチの4-1-4-1とし、何とか1点を獲りにいこうとする。

しかし、この采配は完全に裏目に出てしまう。ディフェンスラインを変更したタイミングをチャンスと捉えたアントラーズは、スイッチが入ったように再びボールを奪ってからの速攻を繰り出し始める。FWマルキーニョスがバーを叩くシュートを放てば、やはり速攻からMF野沢のシュート、山岸が弾いたところにFWマルキーニョスが詰めてくるなど、手薄になったレッズディフェンスを一気に攻め立ててくる。

遂に85分、試合が動く。中盤での何でもない横パスをミスしたレッズ、ボールはセンターより手前でタッチラインを割る。このスローインにアントラーズは猛然と反応。DF新井場がダッシュでボールを獲ると、迷わず深い位置に走りこんだMF遠藤へボールを入れる。レッズはまったく追いつけず、一番深い位置から余裕を持ってクロス。中央は慌てて戻ったディフェンスを上手く交わしたFWマルキーニョスがフリーでヘッド。山岸の反応むなしくボールはレッズゴールに。最悪の時間帯に追加点を許してしまった。

その直後もFWマルキーニョスとMF野沢にゴールを脅かされたレッズ。87分に宇賀神の早いクロスにエジミウソンが飛び込んだのが最後の決定機だったが、エジミウソンのヘディングシュートもキーパー正面。結局最後までアントラーズゴールをこじ開けることができず、敗戦を告げるホイッスルを聞いた。


去年と同じ0-2の敗戦。変わっていない部分と変わった部分は確かにあった。しかし、結果を求められる今季の開幕戦として、失望感が漂ったことは否めない。

良かった部分としてはまず宇賀神。最初は雰囲気に飲まれてしまっていた感はあったが、積極的な攻め上がりから危険なクロスを入れるなど、今日は攻撃面で特徴を見せた。柏木も期待に近い動き。柏木の散らすパスや縦に勝負するパスが攻撃を活性化していたが、連携面でまだ合わない部分も多い。ボランチでスタメンを組んだ阿部と細貝も良かった。細貝が積極的に中盤で潰しにかかり、阿部がゲームを作るパスを供給できていた。

悪かった部分はやはりディフェンスか。1失点目のシーンでは小笠原に寄せていた平川、興梠についていた坪井、山岸がクロスをセーブしに行っていれば、どれかがあと一歩詰めていれば防げた可能性が。あのクロスをああ決められれば相手を褒めるしかないかもしれないが、一番失点したくない時間帯だったことを考えても、体をぶつけるぐらいの気持ちで潰しに行ってほしかった。2失点目は完全に切り替えでアントラーズに遅れをとった。スローインを与えたパスミスもいただけないが、遠藤をあっさりとフリーで走らせたこと、マルキーニョスに誰もつけなかったこと。

試合の流れをコントロールできなかったことも課題。アントラーズは普通にプレーする時間、守って耐える時間、一気に攻める時間を使い分け、全員が同じ感覚を共有していた。一方のレッズは攻めで焦ることが多く、攻め続けて結果スタミナを切らしてしまった。アントラーズの術中に見事にはまってしまったな、という試合だった。

支配率はレッズ65-35アントラーズ。得点機としては柏木のミドル、達也のミドル、エジのヘディングのどれかが入っていてもおかしくはなかった。しかし、ゲームは完全に支配され、敗れた。この結果をよく飲み込んで消化しないと、何度当たってもこのチームに勝てなくなってしまう。今季の初戦だったことは、言い訳にはならない。


しかし、リーグは始まった。
この敗戦は、消えたりやり直したりはできない。

下を向くこと、文句を言うことは簡単。

でもそれじゃ、先には進めない。


次週はホーム開幕戦。


ここで何かを見せなきゃ。
【2010.03.07 Sunday 】 Jリーグ | comments(0) | trackbacks(0) |
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